2017年8月21日放送

市役所本庁舎 引き渡し式・内覧会

遠野市役所の完成を記念して、おととい(19日・土曜日)ときのう(20日・日曜日)の2日間、内覧会が開かれました。東舘町にある市役所中央館が東日本大震災で全壊してからおよそ6年半。その後、中心市街地再開発プロジェクトの核としてとぴあ南側に再建を進めてきた遠野市役所本庁舎が完成しました。先週土曜日(19日)、工事施工業者から遠野市への引き渡し式が行われ、引渡書と受領書の交換のあと、施工業者である松田建設・栄組特定共同企業体の松田孝代表から本田市長に木製の鍵が手渡されました。本田市長は「滞りなく引き渡しを受けることになり感慨無量です。さまざまなまちづくりの課題に市民一丸となって取り組んでいく拠点が形になって見えてきました。このように立派な庁舎を、限られた工期の中で工事を進めていただいた関係者の皆さまに心より感謝と御礼を申し上げます」とあいさつしました。続いて、松田代表が「関係者の皆さんのご尽力と市民の皆さまのご協力のおかげです。新庁舎が遠野の中心としてますます発展していくことを祈念します」とあいさつしました。また、おととい(19日・土曜日)ときのう(20日・日曜日)の2日間は新庁舎の内覧会も開かれました。おとといの内覧会オープン前には、一足早く新しい庁舎を見ようと本庁舎の完成を心待ちにしていた多くの市民が集まっていました。去年1月からことし7月までの工期で整備が進められてきた本庁舎は、鉄筋コンクリート構造で地上3階・地下1階、建築面積は1500平方メートル、本庁舎の延べ床面積は、5124平方メートルです。全体事業費はおよそ33億5000万円で、震災復興特別交付税や地方債、庁舎整備基金などの財源が使われています。遠野産の木材がふんだんに使用されていて、玄関の回廊部分には、「遠野市は11の行政地域が支えている」という意味を込めて、11本の柱が並んでいます。市役所の中に5か所設置されたスタンプを順番に押していくと、クイズ「8月1日現在の遠野市の人口」の答え「2万7908人」の数字が分かるようになっていて、無事にゴールをするとプレゼントがもらえます。参加した人たちは、スタンプラリーをしながら、大人も子どもも楽しく庁舎内を巡り歩いていました。また、おとといは、本庁舎1階にある多目的市民ホールのこけら落としとなる記念ミニ芸術祭が開かれ、遠野一輪車クラブによる全国レベルの華麗な演技や、市内4つの合唱団体による合唱が披露されました。最後には、市内4つの幼稚園・保育園の年長園児49人による「わらすっこのうた」が披露され、かわいらしい子どもたちの踊りと歌に合わせて集まった人たちも歌を歌い、盛り上がりをみせていました。市役所本庁舎は、来月3日に開庁し、午前9時30分から本庁舎玄関前駐車場で開庁式が行われます。そのあと、市民センター大ホールに場所を移して午前11時から落成式が行われます。また、来月4日からは、本庁舎での業務がスタートしますが、供用開始に伴い、市役所の住所が変更となります。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.