2017年8月4日放送

遠野市防災会議

遠野市防災会議がおととい(2日・水曜日)総合防災センターで開かれ、遠野市地域防災計画などについて協議されました。この会議は、防災や災害時の対応のマニュアルとなる遠野市地域防災計画について協議し、岩手県の地域防災計画との整合性を図るため、毎年開かれています。おとといは、市の防災会議の委員28人が出席し、遠野市の地域防災計画や水防計画の修正などについて協議しました。今回の遠野市地域防災計画の見直しでは、去年発生した台風10号による災害を踏まえ、台風の接近時など災害の危険があるときには、避難勧告等発令の今後の見通しや取るべき避難行動について逐次、住民や要配慮者利用施設の管理者に対して伝達することなどが追加されています。このほか、高齢者など避難に時間を要する人が避難を開始する段階であることを明確にするなどの理由から「避難準備情報」が「避難準備・高齢者等避難開始」に「避難指示」が「避難指示(緊急)」に変更となりました。また、水防計画について猿ヶ石川と早瀬川が避難判断水位を超える可能性がある場合に県の河川管理者から市長に直接、電話で情報を伝えるホットラインが導入され、ことしの7月から運用されています。会議ではこれらの修正案について協議され、全て原案の通り承認されました。最後に、遠野市ハザードマップと特設公衆電話について報告されました。ハザードマップは、災害発生時の適切な避難行動などの周知を図るため昨年度、市内11会場で実施した地区別防災研修会で出た意見を参考に作成されました。ハザードマップには、過去の災害での浸水範囲や指定緊急避難場所のほか気象情報を得るためのQRコードなどが記載されています。特設公衆電話は、災害発生時、避難者の通信手段を確保するため、地区センターや自治会館など市内126カ所に回線が整備されました。この、特設公衆電話は、災害時優先電話のためつながりやすく、停電時でも使用できるということです。なお、9月10日(日曜日)に実施予定の遠野市防災訓練ではハザードマップと特設公衆電話を活用して訓練が行われるということです。

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