2017年7月31日放送

地域防災情報シンポジウム

第10回地域防災情報シンポジウムが先週金曜日(28日)総合防災センターで開かれました。このシンポジウムは、今後想定される大規模災害発生時に活用できる防災無線や情報ネットワークについて現状と課題を確認し、解決策を見出そうと岩手県立大学などが毎年開いています。この日は、遠野市をメイン会場にインターネット回線で高知県と静岡県を結びながら3つの会場でシンポジウムが開かれました。初めに、「災害時の情報配信の取り組み」についての講演やICTを活用した防災の取り組みについての研究発表などが行われました。「災害時に有効な防災無線・情報ネットワークとは」をテーマにしたパネルディスカッションでは、東日本大震災の時の体験談やSNSを活用した情報発信などについて意見があがりました。また、シンポジウムの後には「災害時における情報伝達システム導入検討会議」での検討結果の報告書が提出され、その内容について柴田義孝座長から本田市長に説明がありました。この中で、柴田座長は災害時における情報伝達手段の在り方について「市民のほか観光客など一時滞在者への対応も視野に入れ、防災行政無線と遠野テレビを基本とした情報伝達手段の多様化を検討すること」などと説明しました。報告を受けた本田市長は「色々な手段を組み合わせることが有効な情報伝達につながる。今回の報告をしっかり受け止め形にしていきたい」と述べていました。

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