2017年7月21日放送

市立博物館夏季特別展「伊能嘉矩と台湾研究」始まる

市立博物館ではきょう(21日・金曜日)から夏季特別展「伊能嘉矩と台湾研究」が開催されています。伊能嘉矩は、遠野出身の人類学者で明治28年から10年間にわたって台湾原住民の調査・研究を行いました。ことしは、伊能嘉矩の生誕150年にあたることから、多くの人に知ってもらい興味を持ってもらおうと特別展が開かれています。会場には、伊能嘉矩に関する書籍や資料などおよそ100点が展示されています。このうち、34点は国立台湾大学の人類学博物館と図書館から借りたもので、実際に使われていた様子がわかるような写真とともに展示されています。会場では伊能嘉矩が集めた資料以外はほとんど残っていないとされる貴重な平埔族の資料も見ることが出来ます。台湾から借りた資料は貴重なものが多く、布製の資料は、しわが増えないよう間に和紙を入れて形を維持するなど細心の注意を払って準備されたということです。また、台湾からの観光客も増えていることから、今回初めて説明のパネルに台湾語の表記が加えられていました。このパネルは、特別展終了後に台湾で行われるパネル展にも使用する予定ということです。

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