2017年7月20日放送

リトアニア出身の女性 顕彰碑献歌・コンサート

リトアニア出身の女性が遠野を訪れ、遠野の人たちと交流を深めています。遠野を訪れているのは、リトアニア出身のコトリーナ・シェシェルギーテさんです。学生時代から日本に興味があったというコトリーナさんは、関西外国語大学などで日本語を勉強したのち、自ら日本の昔話「笠地蔵」をリトアニア語に翻訳したものにイラストを描き絵本として出版するなど、芸術活動を中心に幅広く活動しています。コトリーナさんの故郷であるリトアニアは、第二次世界大戦中、逃れてきたユダヤ人を救うためにビザを発行し続けた日本人外交官「杉原千畝」ゆかりの地であり、日本と深い関わりを持っています。リトアニアのことを広く知ってもらい、好きになってほしいとの思いから来日したコトリーナさんは、おととい(18日・火曜日)から杉原千畝ゆかりの地である遠野を訪れています。きのう(19日・水曜日)、コトリーナさんは、日本とリトアニアの文化と人々をつなぐ架け橋となった杉原千畝ご夫妻を顕彰する碑に、リトアニアの伝統的な楽器「カンクラス」を弾きながら、リトアニアに古くから伝わる歌を捧げました。続いて訪れた土淵児童クラブでは、自らが描いたイラストを子どもたちに見せながら、リトアニアの昔話を披露しました。そのあと、リトアニアに伝わる歌を披露すると、「カンクラス」の音色とコトリーナさんの優しい歌声のハーモニーに子どもたちはじっくりと聞き入っていました。また、リトアニアの国旗の色やあいさつをコトリーナさんに教わると、子どもたちは、リトアニアの言葉や文化に興味を示していました。コトリーナさんは、あす(21日・金曜日)まで遠野に滞在し、民泊や市内を視察する予定ということです。

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