2017年7月14日放送

新しい遠野物語を創るプロジェクト

遠野高校で今週火曜日(11日)新しい「遠野物語」を創るプロジェクトの講演会が開かれました。このプロジェクトは、グローバルな視点に立って地域の課題を解決し持続可能な地域の創生を担う人材の育成を図ろうと、今年度から遠野高校で取り組まれています。4回目となったこの日は、青笹町で多田自然農場を営む多田克彦さんが「戦略はストーリーで語れ-MVPは世界を開く-」をテーマに講演しました。遠野高校の卒業生である多田さんは、現在、母校、遠野高校の伝統行事「ウサギ狩り」をモチーフにした「モンブラン」を作っているということで、生徒たちに試食をしてもらっていました。また、多田自然農場で作っているチーズについて、言葉が分からないままスイスに赴きチーズを作ることになった経緯を説明しながら、「失敗の数だけ成功がある。語学1つで世界が違ってみえるので、ぜひ語学を身につけ、世界を見て体感する訓練をしていただきたい」と話していました。なお、新しい「遠野物語」を創るプロジェクトの講演会は今回で終わりとなりますが、今後は、市役所の職員やネクストコモンズのスタッフなどを招き、遠野の現状を把握し、未来について探求するプロジェクトを行うということです。
また、講演会の翌日(12日・水曜日)、遠野高校で、地域の食材を生かした調理実習が行われました。多田自然農場では、高校生と一緒になって遠野の食材を使った商品を開発しようと今年度から取り組んでいます。この日の調理実習では、遠野高校1年生が、多田自然農場の職員2人の指導を受けながら「モンブラン」と「スムージー」を作りました。「モンブラン」は、遠野高校出身の多田克彦さんが、遠野高校の伝統行事「ウサギ狩り」をモチーフにして考えたもので、「玉露」を混ぜたクリームを上にのせることで豊かな自然を表現しています。また「モンブラン」には多田自然農場の牛乳や上閉伊酒造の酒かす、「スムージー」には、遠野の伝統野菜「早池峰菜(はやちねな)」など、遠野の食材がたくさん使われています。生徒たちは、班のメンバーで協力しあいながらスイーツを作り、地産地消について理解を深めていました。この「モンブラン」と「スムージー」は、今月中に遠野高校の生徒たちが名前やパッケージデザインを考え、遠野市内の他、アメリカや台湾に向けて販売する予定ということです。

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