2017年6月27日放送

オリジナルキャラクターに思いを込めて

遠野のお土産グッズやオリジナルグッズの企画・制作などを行っている宮守町の「柳の下工房」。ここで活動しているのは、イラストレーター兼デザイナーの菊池依里香さんです。子どもの頃から絵を描くことが好きだったという菊池さんは、高校を卒業してから矢巾町にある産業技術短期大学校の産業デザイン科に入学し、チラシやWEBデザインを学びました。短大を卒業してからは、デザイン会社や勤め先のHP制作に携わり、7年前、自分の工房を地元・宮守町にオープンしました。遠野のお土産品づくりには、菊池さんが子どもの頃に感じたある思いがこだわりとなって反映されています。菊池さんは、お土産品のコストを抑えようと缶バッジやストラップなどは部品を仕入れて工房で組み立てています。菊池さんがこれまでにデザインした遠野のお土産品はおよそ500点。地元・宮守町のめがね橋をモチーフにしたものや遠野ならではのキャラクターなど徐々に種類を増やしています。手軽にたくさん買えて子ども心をくすぐるような遠野のお土産品。子どもたちへの菊池さんの気遣いが形になった作品です。遠野のお土産品のように、オリジナル作品を生み出す一方、地元のイベントをはじめ県内外から依頼を受けてデザインやグッズ制作をしていくこともあります。依頼者と対話をしたりメールでやりとりをしたりしながら思いをデザインに反映させていきます。こうした人との関わりが、菊池さんの活動の意欲につながっているようです。菊池さんには強力なサポーターがいます。母親の直美さんです。娘・依里香さんの活動をどう感じているのでしょうか。菊池さんの作品のなかでもひときわ輝いているのがオリジナルキャラクターの「エコペン」。ことし、誕生10周年を迎えました。光合成をすればお腹が満たされて環境的にも優しいという菊池さんのひょんな発想から誕生したエコロジーなペンギン。住む場所によって色や飾りつけが変わるのだとか。「エコペン」のアイデアは、さまざまな活動を通して人からヒントを得たり湧き出るままに表現したりしながらこれまでの10年間を通して少しずつ色んな表情を増やしています。菊池さんは「エコペン」を広く知ってもらおうと、これまで東京を中心にPR活動やグッズの販売などを行ってきました。ことしは10周年を迎えたことから、地元でも積極的に活動を進めていくということです。現在は、風の丘の市民ギャラリーで今月30日(金曜日)までの間作品展を開催しています。自分自身の成長を「エコペン」にも反映させながら。菊池さんにこれからの目標を伺いました。ふつふつと沸いてきた夢に向かって、菊池さんの挑戦は続きます。

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