2017年6月15日放送

千葉家オフキャンパス

フィールドワークを通して広い視野から千葉家の活用について考える千葉家オフキャンパスが今週日曜日(11日)に開かれました。この千葉家オフキャンパスは、重文千葉家の活用を考える学習会の一環として開かれ、現在、大規模な修理工事が進められている国の重要文化財千葉家住宅周辺の環境や暮らしなどを学ぼうとするものです。この日は、遠野高校の生徒や重文千葉家の活用を考える会の会員などおよそ30人が参加し、植物の専門家である翠嶺舎(すいれいしゃ)植物調査事務所の荒井浩司さんの指導のもと千葉家周辺の植生(しょくせい)リサーチを行いました。綾織地区センターでガイダンスを終えた一行は、千葉家の北側に位置する山谷川牧野(やまやがわぼくや)を訪れ、牧野内にある野馬土手(のまどて)周辺に生息する植物を調査しました。当日は、あいにくの天候となりましたが、参加者は、植物の種類や生えている場所、その植物が外来種なのかどうかなど、細かく分類しながらノートや写真にまとめていました。また、千葉家の目の前を流れる山谷川沿いの植生も合わせて調査し千葉家を取り囲む自然環境の現状を確認していました。講師の一人千葉大学の霜田准教授は「牧野から見える自然、眺めの良さはすばらしい。地元の方々にはそのことを誇りに思ってほしい」と話し、地域の植生を知ることの大切さを伝えていました。なお、千葉家周辺の植生リサーチは今後も続けられ、改修が進む千葉家を取り巻くにふさわしい環境となるよう、調査、研究を進めていくということです。

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