2017年6月13日放送

生涯学習講座 伊能嘉矩と遠野の風景

遠野出身の台湾人類学者伊能嘉矩の足取りを訪ねて当時の遠野がどのような風景を形成していたかを調査する講座が先週金曜日(9日・金曜日)遠野市内で開かれました。この講座は、伊能嘉矩の生誕150年を記念して遠野市教育文化振興財団が開きました。また、遠野市教育文化振興財団が遠野市国際交流協会との合併5周年を迎えたことからその記念も兼ねています。講師は、遠野市史編さん委員長の大橋進さんが務め、参加した人たちは伊能嘉矩にまつわる場所などを調査しました。伊能嘉矩が通っていた横田村第1番小学校のあった大工町の瑞応院では、当時の様子などが紹介されました。また、鍋倉公園では、伊能嘉矩が人類学の調査・研究のため台湾に渡り研究に情熱を傾けたことや、遠野に戻ってからの活動などが紹介されました。台湾から戻った伊能嘉矩が遠野の歴史をまとめた「遠野史叢」の一節には「甘棠の愛」という中国の「詩経」から引用した文章があり、「甘棠の愛」はふるさとへの愛がいかに大切かを解いています。講座では最後にこの「甘棠の愛」について紹介し、締めくっていました。

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