2017年5月26日放送

遠野市消防演習

遠野市消防演習がきのう(28日・日曜日)行われ、700人を超える消防団員の分列行進や各種演習が披露されました。消防演習は、有事の際迅速かつ的確に消防活動が遂行できるよう訓練するとともに、市民の理解を深め防火意識を高めてもらおうと毎年行われています。ことしは、分列行進の前に遠野小学校を会場に消防団行事が行われ、各分団から出動する人員や車両について松田克之消防団長に報告されました。松田団長は訓示で、「これまでの訓練成果を十分に発揮し遠野市消防団の団結や婦人消防協力隊と一体となった総合力を市民に披露できるようお願いします」と述べました。このあとの分列行進では、土淵小学校と附馬牛小学校の少年消防クラブ42人を先頭に、消防団員など662人と車両62台による大編成が堂々と行進しました。続いて早瀬川緑地公園に会場を移し、表彰式や各種訓練が行われました。表彰式では、遠野消防団と宮守消防団が合併してことしで10周年を迎えたことから、当時、合併のために尽力した消防団幹部など17人に本田市長から感謝状が贈られました。また、各種訓練では、消防団員たちが日頃の成果を披露しました。去年から始まった軽可搬ポンプ操法は、ことしも行われました。この訓練では、消防団が使うホースよりやや細い長さ20mのホースを使用し、3本連結させて火元に向かって放水します。今回は、土淵小学校少年消防クラブの5人がこの日のために練習してきた成果を存分に発揮していました。そして、附馬牛小学校少年消防クラブの小玉彩瑛さんと泉川愛莉さんのかけ声に続き、参加したクラブ員みんなで防火の誓いを述べました。このほか、去年全国消防操法大会に出場しポンプ車の部で5位という輝かしい成果を収めた第9分団第2部の自動車ポンプ操法や、小型ポンプ43台自動車ポンプ13台での見事な放水訓練もあり、会場からは大きな拍手が贈られていました。終わりに、岩手県消防学校長の菊池利光講評官は、各種訓練について団員たちの成果を大変良好と評価し、ことしの消防演習を締めくくりました。また、午後1時からは遠野市消防団合併10周年記念祝賀会があえりあ遠野で開かれました。祝賀会には、松田消防団長のほか消防団幹部や遠野消防署の関係者などが出席しました。本田市長がはじめに、「きょうの消防演習は日頃の訓練成果が発揮されていました。次の10年に向けてみなさんのさらなる活躍を心から期待しています」と祝辞を述べました。このあと、遠野市議会の新田勝見議長の発声のもと声高らかに乾杯した出席者たちは、歓談のなかで合併当時の話しなどに花を咲かせていました。途中、合併の際に尽力し表彰を受けた元遠野市消防団長の細川巖さんが受賞者を代表してあいさつしたほか、遠野消防署の職員が制作した合併から10年を振り返る映像がスクリーンに映し出されました。出席した人たちは震災などで人々の大きな力と励みになった消防団などの活動や、その功績が称えられての表彰の数々を、スクリーンを通して遠野市消防団としての大きな10年を振り返りました。現在、遠野市消防団の団員数は902人で、遠野消防署では団員を募集中ということです。詳しくは、遠野消防署消防団係までお願いします。

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