2017年5月19日放送

千葉家住宅 発掘調査始まる

およそ10年かけて保存修理工事が行われている国の重要文化財千葉家住宅では、おととい(17日・水曜日)から外の厠(かわや)と鳥小屋の発掘調査がはじまっています。10年前の平成19年12月に国の重要文化財に指定された千葉家住宅では、昨年度から本格的に各建物の解体と石垣の積み直しなどの保存修理工事が進められています。それに合わせて今年度からは、当時の千葉家の暮らしぶりを調べようと、順次、発掘調査が行われることになっています。その中、おとといから昨年度に解体された外の厠と鳥小屋で、建物の規模や便槽の形状などを明らかにするための発掘調査がはじまりました。千葉家住宅の外の厠は、国の重要文化財の指定建物ではないものの、染付(そめつけ)磁器の便器が使用され、建物は贅沢にもサクラの木が使われた特別な造りをしていたということです。きょうの調査では、作業員が当時の便槽を掘り出そうと移植ごてを使って丁寧に土を取り除く作業を行っていました。なお、外の厠と鳥小屋の発掘調査は、来週24日・水曜日まで行われ、来月からは、国の重要文化財の指定建物であるハセ小屋の発掘調査に入る予定ということです。

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