2017年5月11日放送

ふれあい看護体験

高校生たちがきのう(10日・水曜日)県立遠野病院で看護体験を行いました。毎年5月12日は、近代看護を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなみ「看護の日」に制定されていて、この日を含む今週7日(日曜日)から13日(土曜日)までは看護週間です。ふれあい看護体験は、患者とのふれあいを通して看護することや命の大切さについて理解と感心を深め、看護の仕事について知ってもらう機会にしようと、岩手県看護協会が看護週間に合わせて県内の病院や施設を会場に実施しています。遠野病院では、毎年、高校生を対象に看護体験を開催していて、きのうは、遠野高校や緑峰高校、釜石高校・花巻南高校などから12人の生徒が参加しました。白衣に身を包んだ生徒たちは、オリエンテーションの後、高齢者体験と手洗い体験をしました。高齢者体験では、加齢に伴うかがみの姿勢を体験できるプロテクターなどを身につけ、高齢者の歩行がいかに大変かを実感していました。また、車いすやストレッチャーに乗ると、意外とスピードが速くて怖く感じることも体験から学んでいました。手洗い体験では、汚れが見える装置を使って、普段の手の洗い方で洗い残しがどのくらいあるのか、また、きちんと手洗いをした場合とどのように違うのかを調べました。普段手をきちんと洗っているというつもりでも、実際には洗い残している箇所がたくさんあることに生徒たちは驚いていました。手洗いの大切さについて学んだ後は、看護師の指導を受けながら入院患者の移動の補助のほか手や足を洗うなどの実習に取り組みました。生徒たちは緊張した様子ながらも、患者に声をかけながら丁寧に看護にあたっていました。そして、患者から「ありがとうございました」とお礼を言われると、生徒たちは、ほっとした表情を見せていました。生徒たちは、さまざまな体験を通して、患者の気持ちを理解した上で看護することの大切さや大変さを実感しながら、夢の実現に向かってさらに弾みをつけた様子でした。

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