2017年4月25日放送

土淵町米通地区で45年ぶりの結婚式

土淵町米通地区で今週日曜日(23日)地域あげての結婚式が行われました。地域のつながりや新郎新婦の思いを高木記者が取材しました。米通で今週日曜日(23日)、45年ぶりの結婚式が行われました。結婚式を挙げたのは、富川岳さんと万里さんです。2人が米通で結婚式を挙げたのには理由がありました。岳さんは、去年の4月から遠野で生活を始め、ネクストコモンズの立ち上げに関わり、現在は地域おこし協力隊として映像やデザインなどで地域の魅力を発信しています。妻の万里さんは、ネクストコモンズの事務局として企業家のサポートなどをしていて、2人は遠野ローカルベンチャー事業のプロジェクトで去年の夏から米通を訪れていました。米通に住む人は21人、平均年齢71歳。いわゆる限界集落と呼ばれる地域です。そこで2人は1人の女性と出会いました。このことが縁で2人はことし1月に入籍。「ハツばあちゃん」こと米通ハツ子さんは結婚の報告を受け、とても喜んでいたということです。そして、地域の人からの提案もあり、お世話になった人たちへの感謝の意を込めて米通で結婚式を挙げることにしました。全て手作りとなる今回の結婚式のために地域の人たちが実行委員会を結成し、先月から準備を進めてきました。そして、おととい日曜日(23日)45年ぶりとなる米通での結婚式。初めに、昔の嫁入りを再現した花嫁行列です。万里さんの衣装は、62年前にハツ子さんが着ていた花嫁衣装。大切な晴れ着に身を包み2人は、多くの祝福を受けながら長持唄や馬とともに米通を歩きました。この後の結婚の儀で、三三九度が行われ互いの絆を深めた後、参加者への感謝をこめて餅まきです。続く披露宴では、米通以外からもお祝いにかけつけ、民謡や尺八など手作りの舞台が見られました。この日は、およそ120人が訪れ、賑わいを見せた米通に地域の人たちも喜んでいました。米通をあげて作りあげた結婚式は大成功でした。この日、活気に満ち溢れた米通に2人は新たな可能性を感じている様子でした。

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