2017年4月21日放送

上郷小の児童 白樺樹液採取を体験

上郷小学校の児童たちが今週火曜日(18日・火曜日)、遠野遺産にも認定されている上郷町の旧大峰鉱山跡地を訪れ、この時期にしかできない白樺樹液の採取体験をしました。白樺樹液の採取体験のため青空が広がる旧大峰鉱山跡地を訪れたのは、上郷小学校3・4年生の児童28人です。この採取体験は、児童たちに地元・上郷の歴史と恵まれた自然に触れ合ってもらいながら郷土愛を育んでもらおうと上郷町地域教育協議会が毎年開催していて、今回で15回目となります。初めに児童たちは、旧大峰鉱山跡地を管理する佐比内牧野農業協同組合の石田孝夫組合長から白樺樹液について教えてもらいました。この後、早速、白樺樹液の採取体験をした児童たちは、組合員がドリルで穴をあけた樹木から流れ落ちる樹液を観察した後、その樹液の味を確かめていました。旧大峰鉱山跡地には、樹齢50年以上の白樺の木が500本以上立ち並んでいて、1年の中でも無色透明な樹液を採取できるのは、木が芽吹くために雪解け水を多く吸い上げたこの時期だけということです。体験の中で児童たちは、木によって樹液の味が違うことや樹木に耳を当てると水を吸い上げる音が聞こえるなど、目を輝かせながらさまざまな発見をしていました。また、体験の後は、組合婦人部が手づくりした豚汁を味わいながら地域の人たちとの交流も深めていました。この日は、時折強い風が吹く中での採取体験となりましたが、児童たちは、地元・上郷の自然を体いっぱいに感じ取った様子でした。

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