2017年3月28日放送

企画展:佐比内鉄鉱山-鉄と共に生きた人々-

新町にある遠野まちなか・ドキ・土器館では現在、平成28年度冬季企画展佐比内鉄鉱山-鉄と共に生きた人々-が開催されています。この企画展は、2015年に世界遺産に登録された釜石市の橋野鉄鉱山と同じ時期に、遠野でも製鉄に用いられた高炉があったことを市民に広く知ってもらおうと開かれています。かつて上郷町にあった佐比内鉄鉱山の高炉は、1860年に建設され、年間およそ37万5000kgの銑鉄を鋳造していましたが、1869年に鋳銭禁止令がでたことなどによって経営が困難になり、1874年に閉山に追い込まれました。その後、高炉は佐比内溜池の底に埋もれていましたが、昭和56年の台風の影響で溜池が決壊したことにより、遠野市教育委員会を主体とする調査団体によって発掘調査が行われ、佐比内鉄鉱山高炉が釜石市の橋野高炉に匹敵する高炉だったことが明らかになったということです。この企画展では、調査で出土した遺物のほか、当時の作業風景が描かれた図などおよそ100点が展示されています。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.