2017年3月24日放送

追悼ミサ

元カトリック遠野教会の主任司祭(しゅにんしさい)マックス・エンデルレ神父が今月11日に他界したことを受け、おととい(22日・水曜日)カトリック遠野教会で追悼ミサが行われました。この日の追悼ミサには、知人や光の園幼稚園の職員などおよそ60人が参列し、厳かな雰囲気の中、生前の各方面にわたる尽力に感謝し思い出を語るなどしながら、マックス・エンデルレ神父の冥福を祈りました。大正15年にスイスのセントガレン市で生まれたマックス・エンデルレ神父は、昭和29年に来日、昭和39年4月からは光の園幼稚園園長に就任し、38年間の永きにわたり幼児教育の推進、青少年団体の育成指導などに尽力しました。また、農業振興では、近代農業の先進国である母国スイスへの農業実習生の派遣の架け橋となるとともに、実習生に対し語学などの事前指導にもあたり、昭和48年から55年までのおよそ10年間に40人の農業後継者のスイス派遣に携わりました。これらの市勢の振興に貢献した功績から、平成3年11月には外国人で初めて市勢振興功労者表彰を受賞しました。また、東日本大震災では、発生の翌日に釜石市の教会に向かい、友人とともに食糧やガソリンなどの救援活動を開始し、教会と司祭館を避難所として提供、スイスの友人から義援金を集め寄付するなど被災地支援に尽力しました。そして、平成24年6月にスイスに帰国、今月11日に90歳で永眠されました。なお、遠野市では、マックス・エンデルレ神父の遺族に対して哀悼の意を示すメッセージを送付したということです。

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