2016年12月2日放送

人工知能学会 市民共創知研究会

「人工知能」を研究している全国の研究者たちがことし9月に発足した市民共創知研究会の第1回研究会が、先週金曜日(25日)から3日間遠野市で開催されました。この研究会は、研究者と地域の人たちが課題と向き合うさまざまな取り組み方法を同じ舞台で発表し合うことで、地域が抱える課題の解決策を探ろうと、地域課題に積極的に取り組んでいる遠野市で今回はじめて研究会を開きました。初日は、全国から集まった研究者たちが遠野市立博物館やカッパ淵などを巡ったほか、馬・陶芸・食・芸能の4グループに分かれてフィールドワークを行いました。このうち、馬の里を訪問したグループは、スタッフに施設を案内してもらいながら施設の運営や馬の管理方法などについて話しを聞いたほか、馬の里が取り組む行事など映像などを基に説明を受けました。2日目は、遠野ふるさと村の川前別家を会場に、研究者をはじめ遠野市民などおよそ60人が日頃の研究や取り組み内容について発表しました。発表の内容はさまざまで、遠野市内の発表者からは、農作業で身体への負担軽減を考えた農器具の分析を進める提案や、廃棄されるホップ蔓で産業振興を目指す緑峰高校草花研究班の取り組みなどが発表されました。このなかで、遠野中学校出身で、現在花巻北高校1年の藤原愛衣さんは、「岩手県遠野市を例とした地域教育のあり方の提案」と題し、新たな考えを学び夢を考えさせる教育の必要性と基礎学力をつけるための場所作りについて提案しました。3日目は、テーマ毎に分かれ、研究者と参加者が意見を交わし合ったほか、2日目におよそ30あった発表のなかから、藤原愛衣さんと緑峰高校草花研究班がベストプレゼンテーションショーとして選出されたということです。なお、今後、提案されたテーマについては研究会のWeb上でさまざまな人が対話を重ね、それぞれの知識を共有しながらプロジェクト化を検討していくということです。

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