2016年11月17日放送

岩手県防災ヘリコプター連携訓練

先月から新しい機体に変わり運航が始まっている岩手県防災ヘリコプターの連携訓練がきょう(17日・木曜日)、総合防災センターで行われました。航空消防体制の整備を目的に20年前の10月から運航開始となった岩手県防災ヘリコプター「ひめかみ」は、20年の経過とともに老朽化が進んだことからことし10月、機体を更新し運航が始まっています。そんななか、新しい機体の特性および要領を把握し今後より効果的な運用を図ろうと、今月2日から県内各消防本部との連携訓練が実施されています。きょうは、総合防災センターを会場に遠野のほか大船渡や釜石大槌の消防職員およそ50人が集まりました。まず、消防職員たちは、岩手県防災航空隊から「ひめかみ」の新しい形式アグスタ式AW139型の特性について説明を受けました。続いて、救急車両まで移動が可能となったヘリが所有する搬送用ストレッチャーの取り扱い方について説明を受けました。このほか、山林火災などで空中からの消火時に使用される消火バケットについても、組み立て方などヘリで運ぶ前までの一連の動作を確認し合いました。消防職員たちは、いつ起こりうるか分からない万が一の時に備えて、新しい機体の特性や要領を念入りに確認しながら防災航空隊の人たちと積極的にコミュニケーションを取り、連携の強化を図っていました。新しくなった岩手県防災ヘリコプター「ひめかみ」は、山岳での救助や山林火災、災害時に被害状況を偵察するための人員輸送などに活用されるということです。

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