2016年10月18日放送

喜善の業績を多くの市民に知ってほしい市民から市に本が贈られる

佐々木喜善の業績を多くの市民に改めて知ってほしいと、きのう(17日・月曜日)、市民から遠野市に本が寄贈されました。とぴあ庁舎を訪れたのは、「佐々木喜善小伝」などの著作を出版している佐藤誠輔さんです。昭和3年生まれの佐藤さんは、遠野小学校の校長を最後に定年退職したあとおよそ20年に渡って遠野物語研究所の研究員を務めてきました。現在は、遠野の暮らしや文化を「語り」で伝えられる市民などを「語り部」として育成・認定する「遠野こだわりの語り部認定委員」を務めています。また、日本のグリムと称された佐々木喜善の業績を市内外の人たちにより広く理解してもらうため、佐々木喜善や遠野の昔話について小中学生にも分かりやすい内容にした著書を遠野物語研究所などを通じて発刊してきました。このような活動の中今月31日には、佐々木喜善生誕130年を記念して「新訳聴耳草紙」を出版します。佐藤さんは、「新訳聴耳草紙」の出版を前に、この書籍を真っ先に遠野の人たちに読んでもらいたい、また、市内の教育施設などで活用してほしいという思いから、遠野市に115冊贈りました。本を受け取った本田市長は「遠野ならではの活動に心から敬意を表するとともに改めて、佐々木喜善にスポットを当てた遠野のまちづくりに生かしていきたい」と感謝の言葉を述べていました。なお、佐藤さんから贈呈された「新訳聴耳草紙」は、市内の小・中学校をはじめ、地区センター・図書館などに贈られるということです。

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