2016年10月11日放送

いわて国体・空手道競技 岩手県が天皇杯総合優勝

今月1日から開かれていた希望郷いわて国体はきょう、11日間の日程を終え閉幕しましたが、きのう(10日月)まで盛岡市で開かれた空手道競技では遠野出身の選手たちが大活躍し、見事総合優勝を果たしました。空手道競技は岩手県営武道館を会場に8日土曜日から3日間の日程で男女の形、組手の個人戦に組手団体戦を加えた全11種目が行われました。まず、大会初日の8日には成年男子組手中量級に岩手県選手団の主将も務める佐々木優太選手が登場、1・2・3回戦と順当に勝ち進み、その勢いのまま続く準々決勝、準決勝を僅差で勝利して決勝戦に臨みます。決勝の相手は国際大会などにも出場する大阪府代表の葭谷選手、先行され苦しい展開ながら積極的に前に出て主将としての意地を見せます。佐々木選手は最後まであきらめずに前に出ますが一歩及ばず、0対2で敗れはしたものの、自身では最高成績となる国体での準優勝を収めました。大会2日目、遠野勢からは少年男子組手に釜石高校3年の細川大輔選手、少年女子組手に同じく釜石高校3年の菊池亜美紗選手、そして成年男子形にはツクバ精密所属の在本幸司選手が出場しました。少年男子組手の細川選手は全国の強豪を相手に奮闘し、僅差ながらも3回戦までを勝ち抜きます。続く準々決勝では高総体で準優勝の強敵相手に踏ん張りましたが結果及ばず、1対5で敗退となりました。また、少年女子組手の菊池選手は3回戦で高総体と全国選抜でことし2冠を取っている山梨県の渕田涼凪選手と対戦、3対0で打ち破るという大金星をあげます。しかし、次の準々決勝では0対1で惜しくも敗退、細川選手と共に5位入賞となりました。成年男子形に出場した在本選手は厳しいブロックではあったもののその実力を遺憾なく発揮し、決勝へと駒を進めます。その決勝の相手は現世界選手権王者で国体3連覇中の沖縄県代表・喜友名諒選手。在本選手が最も得意とする形「ガンカク」で勝負にでます。結果は3対2で見事勝利し、念願の初優勝を決めました。空手競技最終日となったきのうは組手団体戦の3回戦以降が行われました。団体戦は成年・少年・男女混合での5人制で競われます。岩手県チームは準決勝で東京都に敗れ迎えた3位決定戦。先鋒の細川選手と次鋒の成年女子代表・北山あり選手が敗れ後がなくなると、成年男子重量級を制した盛岡市役所の石塚将也選手が上段蹴りでポイントを稼ぎ、相手選手の負傷による棄権もあって完勝し、チームを勢いづけます。続く副将戦では佐々木選手がそのまま勢いに乗り3対1で相手選手を下します。全てをかけた大将戦で登場したのが、前日に成年男子型を制した在本選手。成年男子軽量級で2位になりながらも負傷によって団体戦を欠場した北山至選手に代わっての出場です。プレッシャーのかかった一戦でしたが、在本選手は会場からの大声援に背中を押されると、激しい突きで積極的に攻め、慣れない組手での大舞台で見事勝利を勝ち取りました。空手道競技で岩手県勢は団体組手3位入賞や個人での優勝2つを含め出場選手全員が全11種目で入賞を果たし、悲願の総合優勝で今大会を締めくくりました。

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