2016年9月20日放送

農林水産振興協議会臨時総会

遠野市農林水産振興協議会臨時総会がきょう(20日・火曜日)とぴあ庁舎で開かれました。この協議会は、市内の農業・林業・水産業それぞれの機関や団体が連携し、遠野市の農林水産業の発展を強化することを目的に設置されています。総会では、本田市長が議長となり、2つの議案について協議が行われました。初めに、「日本農業遺産の認定申請について」が議案となり、事務局が説明をしました。日本農業遺産は、ことし4月に農林水産省が創設した制度で、世界農業遺産へ認定するための国内承認基準を用いて、認定による知名度の向上や地域振興を推進するものです。これを受けて市では、遠野は「夏山冬里方式」の畜産業を確立しているとして、遠野市全域を対象とした、「文化の薫る遠野盆地の畜産経営」を名称に、日本農業遺産申請の検討案を提案しました。総会に出席した会員からは「日本農業遺産に認定されたことで、今まで以上の景観維持や管理などが求められるということはないか」などの質問が挙げられました。これに対して市は、「この日本農業遺産は、これまでやってきた夏山冬里方式の取り組みを評価されるものであり、新たに制約などが生じることはない」と答えました。このあと採決が行われ、この日出された2つの議案は、すべて可決されました。なお、日本農業遺産の申請は今月中に行い、審査が通れば、今年度内に認定されるということです。

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