2016年8月30日放送

台風10号に備えて

台風10号の接近に伴い、今朝(30日・火曜日)、遠野市は、総合防災センターで対策会議を開きました。午前8時半から開かれた台風10号対策会議には、本田市長をはじめとする市の幹部職員や消防関係者が出席し、台風10号の接近に備えた各部署の現在の状況や今後の動きを確認しました。このなかで、市民の避難場所となる各地区センター・市民センターには、ブルーシートや食料を設置するほか、毛布を追加することが報告されました。また、不測の事態に備え、夜間の職員の動きや、あす(31日・水曜日)早朝に市内の被害状況を確認したのち、情報を共有するための会議が開かれる予定ということです。この台風10号の影響は、市内にも出ています。市内の小中学校は、すべて休校となりました。きょうの午後2時から開催が予定されていた道・ネットワークシンポジウムが台風10号により延期となりました。多くの観光客が訪れる土淵町のカッパ淵。ご覧のように川が増水していることもあり、立ち入り禁止となりました。青笹町の養護老人ホーム長寿の森吉祥園は、急傾斜危険エリアに指定されていることもあり、安全を考えおよそ50人の利用者が松崎町の遠野長寿の郷に避難しました。去年8月の防災訓練で今回のようなことを想定して訓練されたということもあり、スムーズに避難できたということです。時間が経つにつれ、雨・風ともに強くなっています。市によりますと、午後3時現在、市内の雨量は、青笹町六角牛で189mm、上郷町足ヶ瀬で175.4mm、土淵町琴畑で168mmなどとなっているということです。最大瞬間風速については、午後3時ごろ、青笹町の総合防災センターで37.8mだったということです。また、遠野土木センターによりますと、午後3時30分現在、倒木の可能性や土砂崩れなどにより、340号立丸峠、釜石遠野・笛吹峠など8カ所で通行止めということです。市は、きょうの午後2時に市内全域に避難勧告を発令し、市民センターや地区センター、小学校などを避難所として開放し、午後4時現在、32世帯・57人が避難しているということです。きのう午後5時から市は、青笹町の総合防災センターに災害対策本部を設置し、情報収集、そして情報発信などを行っています。台風10号に対する市の対応などについて詳しくは、災害対策本部電話62-2119までお願いします。

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