2016年8月4日放送

遠野市総合計画審議会

今年度1回目となる遠野市総合計画審議会がきのう(3日・水曜日)、あえりあ遠野で開かれました。総合計画審議会は、市の総合的な計画の策定と推進に関する必要な事項を、調査・審議・評価するために設置された市長の諮問機関です。きのうは、市民・関係機関団体などからなる委員25人のうち代理出席を含めた19人と、本田市長や市の幹部職員などが出席しました。はじめに、副会長の互選があり、遠野市観光協会会長の三浦芳昌さんが選任されました。任期は、残任期間の平成29年4月30日までということです。そして、審議会では、「魅力ある高校づくり応援事業」など3つの項目について報告されたあと、第1次遠野市総合計画についてのまちづくり指標実績や、遠野スタイル創造・発展総合戦略の重要業績評価指標が審議されました。このなかで、平成23年度から始まり昨年度で最終年度を迎えた第1次遠野市総合計画後期基本計画では、まちづくり指標総数が141指標あったうち、101指標、72%が目標値の90%以上でおおむね達成したということです。達成した指標のなかには、東日本大震災の三陸文化復興プロジェクトなどに市内外から多くの人が加わったことで目標値を大幅に上回った、「遠野文化研究センター活動の参画者」が達成率2081%という結果になっています。また、目標値の90%以上に届かなかった未達成指標は40指標で、なかでも、東日本大震災による放射性物質濃度の影響が大きく出た原木しいたけの生産量は、達成率10%という結果でした。これらの報告をうけて委員からは、「登山や釣りで自然を求めて来る人のほか、オートバイや自転車で遠野に立ち寄る人など、いろいろなニーズの人たちを幅広く呼び込んでいっては」などの意見がでました。市では、これらの実績を踏まえた上で、今年度から始まった第二次遠野市総合計画に反映させ、着実なまちづくりの推進を図っていきたいとしています。次回の総合計画審議会は、来年5月に予定されています。なお、昨年度から始まった住みよい環境の確保を目指す遠野スタイル創造・発展総合戦略は、重要業績評価指数総数18指標のうち、12指標が、目標値の100%以上の実績となっています。未達成の6指標のうち達成率90%未満となった特定健康診査受診率について、市では地域・団体などと連携し受診率向上に努めたいとし、同じく達成率90%未満のシルバー人材センター受託事業の就業延べ人数については、新規受託事業の拡大に向けた情報提供を行っていくとしています。

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