2016年8月3日放送

遠野市防災会議

遠野市防災会議がきのう(2日・火曜日)総合防災センターで開かれました。この会議は、地震や風水害などから市民を守り災害に適切に対処するためのマニュアルの基本となる地域防災計画について、国・県・市町村で整合性を図るために毎年開かれています。きのうは、指定地方行政機関の職員や、県・市の職員・警察などで組織される遠野市防災会議委員およそ30人が出席し、遠野市地域防災計画と遠野市水防計画の修正について協議しました。今回の遠野市地域防災計画の見直しでは、台風などの接近に伴う災害の発生または夜間・早朝に災害が発生することが予想される場合には、市は早めの段階で避難準備情報の発令を検討することについて追加されています。また、市における被災者台帳の作成では、必要に応じて被災者台帳システムを活用するよう新たに規定されました。さらに、ことし4月から始まった広域防災拠点について、活動計画が新設されました。広域防災拠点とは、大規模な災害が発生した場合災害応急対策の前進基地として「岩手県広域防災拠点運用マニュアル」に基づいて開設されるもので、広域支援拠点として盛岡・花巻、後方支援拠点として遠野・北上・二戸・葛巻の県内6つのエリアで構成されます。遠野市では、遠野運動公園・総合防災センター・遠野風の丘が後方支援拠点となります。会議では、これらの修正案についてすべて原案の通り承認されました。また、今月中に避難場所となる集会所などに災害時優先電話として「特設公衆電話」を取り付ける予定であることや、各世帯の安否確認を迅速に行えるよう「安否確認カード」を市内全戸に配布する予定であることも報告されました。なお、遠野市消防本部では、市民の安心安全のための防災ハザードマップを作成中で、来年度に市内全戸配布を予定しているということです。

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