2016年7月27日放送

市長記者懇談会

市長記者懇談会がきのう(26日・火曜日)開かれ、本田市長が遠野文化賞の受賞者決定など8つの項目について発表しました。本田市長はことしの「遠野文化賞」は小説家の京極夏彦さんに決定したと発表しました。遠野文化賞は、遠野の豊かな文化資源を調査研究・伝承または活用し、文化の振興に貢献した人を表彰するものです。京極さんは、平成25年に柳田國男の「遠野物語」を読み解き再構成した「遠野物語remix」を出版、ことし4月からは「えほん遠野物語シリーズ」を出版しています。これらの作品が若い世代を刺激し「遠野物語」に新たな可能性を芽吹かせ、遠野文化賞の目的である「文化を生かした元気なまちづくり」にふさわしいと評価され、遠野文化賞の受賞となりました。表彰式は、8月21日の「遠野文化フォーラム」内で行われる予定となっています。また、本田市長は、笛吹牧場からの濁流水に伴う対応策などについて報告しました。これは、ことし4月から5月にかけて笛吹牧場に散布した堆肥のうち、一部が不均衡に散布されたことが原因で濁流水が発生、6月20日に釜石市の青ノ木川に流れ出たというものです。市では、釜石市長や流域の住民代表者などに説明とお詫びをしたのち対策会議を開き、原因となっていた場所の耕起作業を行いました。また、水を浄化させるため木炭を入れた網袋を笛吹牧場内の沢に4カ所設置しました。抜本的対応策として、今後は笛吹牧場への堆肥の散布は行わないということです。また、月1回水質調査を継続的に実施し、2度と同じことが起きないよう努めていくということです。また、本田市長は、防災拠点である地区センターや観光拠点などにWi-Fiステーションおよびアクセスポイントの整備を行うと発表しました。この事業は、総務省の「地域公共ネットワーク等強じん化事業費補助金」を活用し、遠野風の丘などの観光施設や各地区センターなど12施設にWi-Fiステーションおよびアクセスポイントを整備することで、ICTで活気あるまちづくりを目指そうと取り組むものです。観光施設や各地区センターでの公衆無線LANの利用が可能となることで、災害時における通信手段の確保・無料Wi-Fiの利用ニーズが高い外国人などの観光客にむけた情報サービスの向上、遠野テレビインターネット加入者へのサービス向上などのメリットが期待できるということです。Wi-Fiステーションおよびアクセスポイントは、来年3月のサービス開始を目指して整備が進められるということです。

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