2016年6月14日放送

市議会一般質問2日目

遠野市議会定例会はきょう、一般質問2日目を迎え、4人の議員が質問に立ちました。きょうの一般質問には、小松大成議員、細川幸男議員、菊池巳喜男議員、瀧本孝一議員の4人が登壇しました。そしていじめ・不登校問題や農業振興などについて市の考えをただしました。このうち、市内の小中学校でのいじめと不登校の実態について質問がありました。中浜艶子教育長は、市内の平成27年度のいじめの認知件数は小学校で74件、中学校で44件と、前年度に比べて42件増えていると説明しました。そして、学校が速やかに事実関係やその背景を確認して対応しているので、ほぼ全ての事案が現在までに解消されていると答えました。中浜教育長は、いつ起こるかもしれないという危機意識を持ち、日々の対応をしていかなければならないと話しました。また、来月発行される遠野市広報7月号では、いじめ防止についての記事を掲載し市民への周知徹底を進めていきたいと述べました。続いて、農業振興に関連して、休耕田を活用してクレソンの生産に取り組んでみてはどうかという質問がありました。本田市長は、遠野クレソンについて、出荷先のレストランなどで良い評価を得ているので、通年の出荷量を確保するため遊休農地の解消にも絡めて栽培面積の拡大に努めていきたいという考えを示しました。また、文化財の保護と継承について、中浜教育長は、今後も未指定の文化財を含めて調査・保存・継承に取り組み、文化財を生かした活力ある地域づくりを進めていきたいと答弁しました。このほか、ことし3月末に達曽部診療所を廃止したことに伴う市内の医療機関の減少について、本田市長は、高齢者や生活弱者がかかえる交通手段などの不安を取り除けるよう改善していきたいとの認識を示しました。6月市議会定例会は、あす15日とあさって16日に予算等審査特別委員会、最終日の17日に本会議が開かれ、議案の採決が行われる予定となっています。

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