2015年12月7日放送

遠野IC〜宮守IC開通

復興支援道路と位置づけられ整備が進められてきた東北横断自動車道釜石秋田線の遠野ICから宮守IC間が先週5日(土曜日)、開通しました。今回開通した遠野ICから宮守IC間は、国道283号に並行するおよそ9キロメートルです。開通当日の午前10時過ぎ、宮守IC付近で開通式典が行われ、岩手県の達増拓也知事や本田市長、それに地元・鱒沢小学校の児童などが出席しました。式で達増知事が「災害時の信頼性の向上や物流の円滑化が促進され、地域経済の活性化が期待できます」とあいさつしました。続いて、本田市長が「永遠の日本のふるさと遠野は大きく変わります。広域的な物流・観光拠点としてまい進し近隣の自治体との連携をさらに強めていきたい」と意気込みを語りました。そしてテープカットの前に、安倍晋三内閣総理大臣が駆けつけ復興道路への思いを語りました。このあと、安倍総理大臣も加わりテープカットをして開通を祝いました。今回の開通を記念し、遠野風の丘では、さまざまなイベントが行われ、集まった多くの市民などが楽しんでいました。また、パレードの前には、開通を記念したウオーキングとマラソンが行われ、開通を盛り上げていました。先週土曜日は、朝から冷え込みましたが、遠野ICなどの沿道には、たくさんの市民が集まり、安倍総理が乗った車などを温かく出迎えました。開通式とパレードが行われた後、場所をあえりあ遠野に移して開通祝賀会が開かれました。祝賀会には、国や県、近隣の市長・町長、綾織と鱒沢の地権者会役員などおよそ120人が出席しました。主催者を代表して東北横断自動車道釜石秋田線、釜石・花巻間建設促進期成同盟会の会長などを務める釜石市の野田武則市長が「国をはじめ関係者のご尽力をいただき遠野・宮守およそ9kmがスピード感をもって整備されたことに感謝しています」とあいさつしました。このあと、来賓祝辞として国土交通省の森昌文道路局長が遠野・宮守開通にあたり「地域の地権者の方々をはじめ多くの人たちの協力の賜物です。お礼を申し上げます」とあいさつしました。続いて、本田市長などによる鏡開きとなり、遠野ICから宮守IC間の開通を祝いました。平成10年に遠野IC・宮守ICの整備が計画され、平成19年度に工事着手となって8年、祝賀会の出席者たちは、関係者の努力で前倒しに進められ、無事、開通を迎えられたことを喜んでいました。一般開放となる午後3時になると信号に電気が入り、綾織町にある遠野IC、利用開始となりました。また、遠野ICと、復興支援道路として位置付けている一般国道283号を結ぶ道路も供用され、たくさんの車が通行していました。237億円をかけて整備された遠野IC・宮守IC間は、宮守IC・東和IC間同様無料区間となっています。東北横断自動車道釜石秋田線の釜石・花巻間およそ80kmのうち、まだ未整備の遠野住田・遠野間およそ11kmと仮称・釜石JCT(ジャンクション)仮称・釜石西・およそ6kmは、平成30年度にそれぞれ完成する予定ということです。

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