2015年12月4日放送

ニホンジカ減へ新しい捕獲方法を試す

ニホンジカによる被害を減らそうと、今週火曜日(1日)新しい捕獲方法を試すためのワナが設置されました。東北森林管理局では、シカの数を減らそうと、自主事業として今回初めてニホンジカの捕獲事業を計画し、今週火曜日、ワナを設置しました。捕獲方法は「囲いワナによる誘引捕獲」です。ニホンジカは、遠野市の東側での捕獲数が多く、平場に集まりやすいということから、笛吹峠(ふえふきとうげ)にある国有林に、移動組み立て式の「囲いワナ」が、東北では初めて設置されました。この囲いワナは、ユニットの枚数で大きさが変えられますが、今回は生息頭数調査の結果を踏まえ、縦・横それぞれ5mの長さで設置されました。また、高さはおよそ2mあり、シカが飛び出ないように天井部分が折り曲げられています。雪が降るとエサが少なくなり、ワナにかかりやすいことからこの時期の設置となり、ワナの中に乾燥させた牧草や、ニホンジカが好むという塩と鉄を混ぜたものを置き、誘引します。その後、囲いワナの周囲に設置したセンサーカメラで、何頭シカが集まったかを観察します。さらに、ワナのゲート付近に設置されたセンサーで囲いの中に入ったニホンジカの頭数を数え、およそ一週間後に、一定の頭数が入ったところでゲートを閉鎖し、捕獲する仕組みということです。東北森林管理局では、今回の結果を踏まえ、来年度以降もこの事業を継続していくということです。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.