2015年12月3日放送

「ねっと・ゆりかご」市民講座

「ねっと・ゆりかご」市民講座が先週土曜日(11月28日・土曜日)あえりあ遠野で開かれ、赤ちゃんの命を守る取り組みについての講演などが行われました。この市民講座は、遠野市助産院「ねっとゆりかご」が12月1日に8周年を迎えることを記念して開かれました。「ねっと・ゆりかご」は、市内でお産をできる医療機関がないことから、遠距離通院している妊婦や家族の不安の解消、産後のケアなどのサポートをしています。講座では「ねっと・ゆりかご」監督医で岩手県立大船渡病院の小笠原敏浩副院長が「地域で力を合わせて小さな命を救う取り組み」と題して講演しました。講演の中で、小笠原副院長は「チーム医療が大切で医師だけでなく助産師や保健師・消防そして患者さんとの連携を強めることが小さな命を救うことにつながる」と話しました。訪れた人たちは、あらためて尊い命を地域で守っていくことの大切さについて考えている様子でした。講演の後、医療系を目指す遠野高校の生徒と小笠原副院長との意見交換会も開催されました。高校生は、目指している看護師や保健師など医療の道への準備方法など夢の実現のためにはどうしたら良いのかなどと質問していました。またこの日は、岩手産科婦人科学会集談会もあえりあ遠野で開催され、県内各地域の産婦人科医療の医師不足などについて話し合い、課題克服に向けて知恵を出し合ったということです。

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