2015年11月30日放送

遠野IC開通を前に防災訓練

12月5日の開通を前に東北横断自動車道釜石秋田線遠野・宮守間で先週金曜日(27日)、防災訓練が行われました。訓練は、遠野ICから宮守IC間での交通事故発生により、人身事故や車両火災などが発生したことを想定し、防災設備の作動と警察・消防など関係機関が連携し災害を最小限にとどめ二次災害の発生を防止することを目的に実施されました。この日の訓練には、国土交通省や警察、消防県と市の関係機関からおよそ60人が参加しました。この日の訓練は、二郷山(ふたごうやま)トンネル宮守側出入り口付近で、遠野IC方向に進行中の車両が、居眠り運転をしてガードレールに衝突、エンジン部から出火し車両火災が発生したことを想定して行われました。また、同じ方向を進行中の別な車両が事故を避けようと停車したものの、さらに後続の車両が追突する事故が発生し、乗員2人が軽傷、追突した車両に乗っていた運転手が両足を挟まれ脱出ができないということも想定して訓練が行われました。遠野と宮守IC間の中央分離帯の車両防護柵には、おおむね500メートル間隔で緊急開口部(きんきゅうかいこうぶ)が設置されていて、事故が発生した場合などに滞留(たいりゅう)している事故車両を排除したり緊急車両が通る通路として使われるということです。また、今回設置されたキャスター付の人力(じんりき)で移動可能な緊急開口部の防護柵は、全国で初めてということです。雨の中、訓練は終了し、訓練後の講評では、「全体的な流れは良かった」「警察・消防がお互いの安全を確認した上で作業の手順を確認できてよかった」などの声があげられました。国土交通省では、「道路管理者として事故がないように万全の態勢で管理に努めるが、万が一、事故などが起きた場合は協力しながら人命第一で対応したい」とし、「路面が凍結したり積雪がある場合は、気象状況など確認のうえ、気をつけて運転をしてほしい」と呼びかけています。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.