2015年11月6日放送

市民が市に紙芝居を贈る

市民が作った紙芝居がきょう(6日・金曜日)、遠野市に贈られました。紙芝居を贈ったのは、市民の絵画グループトオヌップの代表を務める後藤正伍さんです。後藤さんは、70年前、広島で原爆を被爆した伊藤宣夫さんから話を聞くなどして紙芝居の製作にあたり、「広島の証言『紙芝居』再び戦争をさせない」を完成させました。後藤さんは、今回の製作に協力してくれた伊藤さんとともにとぴあ庁舎を訪れ、本田市長に紙芝居を贈りました。本田市長は、「遠野の平和教育のために活用させていただきます」と感謝していました。その後の懇談で後藤さんは、製作にあたり、実際、目にしていない状況を形にする苦労があったものの、子どもが見てもわかるよう紙芝居を作ったことを話していました。紙芝居では、防空壕が無かったどうなっていたかという伊藤さんの証言をもとに原爆が落とされた後のシーンなどが描かれていますが、本田市長は「写真より迫ってきますね」と話し、当時の状況が紙芝居を通じて伝わってくると見入っていました。なお、紙芝居は、30部作られたうち20部が市に贈られ、学校や児童館に配られる予定ということです。また、きょう、後藤さんは、復興支援活動のためにと、先月、遠野風の丘で開催した復興支援チャリティー絵画展での益金を市に贈りました。後藤さんは、「購入してくれた人たちの思いと絵画展開催に協力してくれた風の丘への感謝を込めたもの」と話していました。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.