2015年10月23日放送

神奈川・南足柄市と防災協定

災害時における後方支援に関する防災協定の締結式がきのう(22日・木曜日)行われ、遠野市と神奈川県南足柄市(みなみあしがら し)が締結を行いました。この協定は、東日本大震災の際に、遠野市が行った後方支援拠点としての活動に共感を得た南足柄市の加藤市長がいざというとき時に備えて是非遠野市と連携していきたいということから、今回防災協定を結びました。締結式で加藤市長は、「全国的に評価されている遠野市の後方支援活動を学ばさせていただきます」とあいさつしたあと、本田市長は、「共に手を取ってお互いの地域の特性を活かしながらネットワークを広げていきたい」と話していました。神奈川県西部に位置する南足柄市は人口およそ4万3000人で豊かな緑と水に恵まれ、足柄山の金太郎伝説は全国的に知られています。また、南足柄市は遠野市と同じ海に面していないことから、津波災害が起きた際、後方支援を行うことができる位置にあるという共通点があります。今回の防災協定締結を期に遠野市と文化など交流を深めていきたいとしています。なお、遠野市は近隣の市町村との協定は結んでいますが、県外での協定は、愛知県大府市に次ぐ2番目となっています。また、締結式の後、「防災意識をどう高めるか」をテーマにしたパネルディスカッションが行われました。パネリストには青笹町上糠前自治会防災部長の佐々木弘光さんや南足柄市役所総務部防災安全課の渡辺修課長など5人が自治体や企業などで行っている防災についての取り組みなどを紹介しました。この中で青笹町の佐々木さんは普段使うことのない消火器をいざというときに備え、いつでも使うことができるように、地域で防災訓練を行い防災意識を高めていると発表していました。会場に集まった南足柄市や遠野市の消防関係者などは、今後の防災について役立てようとパネリストの話を真剣に聞いていました。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.