2015年9月25日放送

遠野語り部による「特殊詐欺物語」

語り部が「特殊詐欺」についての物語を語るという遠野ならではの取り組みが、きのう(24日・木曜日)行われました。この取り組みは、特殊詐欺の手口を物語にして方言で分かりやすく説明することで、特殊詐欺被害防止の啓発と、詐欺に関する知識を高めてもらおうと、遠野警察署が企画しました。きのうは、遠野町4区と、上郷地区からおよそ30人が集まりました。語り部を務めたのは、20年以上前から遠野ふるさと村などで活動をしている、菊池タキさんです。「特殊詐欺物語」は、遠野警察署生活安全課の柾本貴コ課長が、ことし5月頃から特殊詐欺の代表となる手口をもとに物語を考え、それを菊池さんが方言に直して完成させたということです。オレオレ詐欺や架空請求の話などが披露されると、集まった人たちは、真剣な表情で語り部を聞き、詐欺にあわない為にはどうしたらいいか、特殊詐欺についての知識を深めていました。なお、遠野警察署によりますと、ことしに入ってからきょうまでの市内での特殊詐欺の件数は、架空請求とギャンブル必勝法詐欺の2件発生しており、被害総額は1800万円あまりということです。遠野警察署では、今後もこのような活動を通じて、特殊詐欺の未然防止に努めていきたいとしています。

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