2015年9月22日放送

怪フォーラム 怪遺産談義など行われる

きのう、この時間に、遠野を会場に開かれた「怪(かい)フォーラム」のうち蔵の道(くらのみち)ひろばでのイベントの様子をお伝えしましたが、きょうは、あえりあ遠野を会場に開かれた怪遺産大談義などについてお伝えします。日本の妖怪文化の伝承・普及を目的に、水木しげるさんが会長を務める世界妖怪協会が「怪遺産」に認定した岩手・鳥取・徳島3県で、平成24年度から持ち回りで開催している「怪フォーラム」。きのう(21日)あえりあ遠野を会場に開かれた「怪フォーラム」では、県内外から集まった大勢の参加者を前に、開催地である遠野市の本田市長が開会宣言をした後、水木しげるさんが総長を務めるお化け大学校の公開講座が行われました。公開講座では京極夏彦さん、荒俣宏さん、宮部みゆきさんなど「お化け大学校」の講師陣が参加者と一緒に妖怪文化の伝承を通して人間と妖怪のかかわりなどを探りました。京極夏彦さんと宮部みゆきさんによる朗読とトークでは、遠野物語の中から、河童(かっぱ)やマヨイガなどを朗読した後、それぞれの物語にかかわる逸話(いつわ)をユーモアを交え紹介しました。また、荒俣宏さんは博物学が妖怪の研究に非常に重要であるなどと話しました。この後、「怪遺産認定地」の岩手・鳥取・徳島の知事や副知事が登壇し、京極夏彦さんなど作家陣や民俗学者の小松和彦さんと共に、妖怪の魅力や地域振興について語る大談義が行われました。この中で平成24年度に岩手からスタートし、持ち回りで開催している怪フォーラムが開催地にもたらした効果について各県の知事や副知事は、地域づくりに役だっているなどと話していました。また、遠野市の本田市長や鳥取県境港市の安倍和海副市長、徳島県三好市の黒川征一市長も登壇し、それぞれのまちについて現地からの中継やビデオを使いながら紹介しました。怪遺産認定地を毎年巡り、開催が2巡目に入った「怪フォーラム」ですが、妖怪伝説と地域おこしにまた新たな展開を感じさせるフォーラムとなったようです。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.