2015年8月31日放送

戦後70年戦没者追悼・平和祈念式

今年度の「戦没者追悼・平和祈念式」が、先週29日(土曜日)あえりあ遠野で行われ、参列した人たちは、戦後70年の節目の年に改めて平和を誓い合っていました。追悼・平和祈念式は、先の大戦による戦没者を追悼し、平和を祈念するため、毎年8月に遠野市が行っています。戦後70年となったことしの式には、遠野市・議会・各団体の代表のほか、戦争で亡くなった人の遺族などおよそ200人が出席しました。式では、戦没者への黙祷が行われた後、本田市長が「大戦を風化させることなく次の世代に語り継ぐことが私たちにできることです。戦火に散った戦没者のご冥福をお祈りいたします」と式辞を述べました。続いて、遠野市遺族代表の菊池源悦さんが「70年続いてきた戦争のない平和な社会が今後も80年・100年続いていきますように」と追悼のことばを述べました。この後、出席した人たちが献花を行い、戦争で命を落とした市内1000人以上の冥福を祈りました。そして、遠野中学校の合唱部の生徒と出席者が一緒に「ふるさと」を合唱し、ふるさとに帰ることが出来なかった戦没者をしのびました。このあと出席した人たちは、遠野市が掲げる非核平和都市宣言を読み上げ、二度と悲惨な戦争を繰り返してはならないと誓っていました。また、この日は、元大船渡市長で、大船渡市遺族会長の、甘竹勝郎さんが「大切な命」と題して講演をしました。このなかで甘竹さんは、「自分の父親そして多くの人の命を奪った戦争はむごすぎる。戦争は絶対に起こしてはいけない」と訴えていました。出席した人たちは、あらためて命の大切さを感じた様子でした。

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