2015年8月4日放送

いわての森林づくりタウンミーティング

来年度以降の「いわての森林づくり県民税」について意見交換をする、「いわての森林づくりタウンミーティング」が3日、青笹町の森林総合センターで開かれました。このタウンミーティングは、今年度で実施計画期間の最終年度を迎える「いわての森林づくり県民税」について、来年度以降の方向性に関する素案を説明し、市民からの意見を聞こうと、県が県内4か所で開催を予定してします。そのトップを切って、遠野市の森林総合センターで開かれたタウンミーティングには、遠野市や釜石市などから市民およそ50人が出席しました。会場でははじめに、エリアナビゲーターをつとめた、いわての森林づくり県民税事業評価委員の吉田敏恵さんが、これまでの「森林づくり県民税」の取り組みについて説明しました。それによりますと、平成18年度からこれまで県全体で1万5500ヘクタールの森林整備を進めてきたということで、吉田さんは、森林づくり県民税について「緑の財産を次の世代に引き継ぐための大事な取り組みです」と話しました。次に県の担当者が来年度以降の「森林づくり県民税」について、続けていく方向で策定した素案を説明しました。素案には税を活用した新規事業として、地域住民の自主的な森林づくりを支援し、地域のキーマンを育成することなどが盛り込まれています。続いて意見交換が行われ、出席した人からは「県民に森林について興味を持ってもらうための方策はあるのか」と質問がありました。これに対して県は児童生徒など県民を対象にした学習会を継続して行い、森林への意識を高めていきたいと答えました。また、ナビゲーターをつとめた岩手大学農学部教授の岡田秀二さんは「森林は大きな可能性を秘めている。健康な林を維持しながら森林が地域経済の基盤になるような仕組み作りが重要になってくる」と話しました。このタウンミーティングは6日まで、宮古市、二戸市、奥州市でも行われる予定とのことです。なお、県では今後、パブリックコメントや県内各地での地域説明会などを実施しながら、より効果的な事業内容となるよう検討を重ね、11月には最終案を取りまとめる予定だということです。

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