2015年7月31日放送

カメムシ防除講習会

水稲栽培によるカメムシ被害が増えるこの時期に、防除対策を学ぶ講習会が、きょう(31日・金曜日)開かれました。このカメムシ防除講習会は、きょう、JA宮守支店と青笹町の野菜集出荷センターで開かれ、宮守支店には、水稲生産農家などおよそ30人が参加しました。きょうは、遠野普及サブセンターの多田典穂さんを講師に迎え、カメムシの発生状況と防除方法について講習が行われました。多田さんによりますと、ことしは高温で、カメムシの成長が早まっていることから、発生回数が増えることが予想されていて、8月中旬頃の加害が心配されるということです。カメムシは、イネ科植物の穂にしか産卵しないことから、牧草地や雑草地、水田畦畔のイネ科植物を出来るだけ出穂させないように草刈りをし、管理することが、カメムシ発生密度を抑制できるということです。また、本田にカメムシが侵入した際の殺虫剤散布による防除の場合は、穂揃の7日後と14日後の2回防除が必要ということです。ことしは、8月上旬に穂揃となる見込みのため、お盆前頃に1回目の防除を行い、その一週間後に2回目の防除を行うことが効果的ということです。参加者たちは、カメムシによる被害を未然に防ぐため、熱心に話を聞いていました。なお、遠野地方病害虫防除協議会で、おととい(29日・水曜日)カメムシの発生状況を調べるためのほ場調査を実施したところ、例年よりも出穂が早く、雑草がないほ場に比べてほ場内に雑草があるところの方が、カメムシが多く見られたということです。また、来月20日(木曜日)に2回目のほ場調査を行う予定で、水稲生産農家へのカメムシ防除の啓発に努めていくということです。

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