2015年7月28日放送

遠野駅舎の未来を考える会

老朽化に伴い、建て替えの方針が示されている「遠野駅舎の未来を考える会」の3回目の会議が、先週金曜日(24日)に開かれました。「遠野駅舎の未来を考える会」は、JR東日本が示した遠野駅舎の建て替えの方針について、市民の意見を反映させ、解体の是非も含めてJR東日本盛岡支社と協議を進めようと、ことし2月に設立しました。3回目となった金曜日の会議は、「遠野駅舎の未来を考える会」と、「遠野青年会議所」の合同開催となり、およそ40人が集まりました。初めに、今月1日(水曜日)に開かれたJR東日本盛岡支社と、考える会幹部の意見交換会について報告が行われました。この中で、考える会の河野好宣会長は、「現在の駅舎を耐震補強するなどしながら、そのまま残すことを第一案としてお願いし、JR側も、デザインは配慮したいという反応はあった」と報告しました。また、副会長代理の前川敬子さんは意見交換を通じて、「現在の駅舎の風情やおもむきを残してほしいが、耐震補強を今の駅舎にほどこすと、金属の耐震補強が目立ち、それもあまりよくないのではないかと思った」と感じたことを話していました。また、駅舎の今後の方針としては、「継続利用」「譲渡保存」「解体合築」「解体新築」が案としてあげられ、これらの4項目すべてに共通する最大の課題は「改修・維持・運営経費」であるという報告もありました。会議終了後には、遠野青年会議所によるワークショップが開かれ、参加者たちは、「外観など風情を残してほしい」「バリアフリー化など、時代に適したものにしてほしい」など遠野駅舎の今後について、意見交換をしていました。考える会では、JR釜石線の利用促進に力を入れながら、遠野駅舎の今後について、市民の意見を聞き、来年度から始まる第2次遠野市総合計画の中に駅舎の活用ビジョンを盛り込むことができるよう、協議を進めていきたいとしています。

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