2015年7月27日放送

ミニ防災セミナー

道の駅「遠野風の丘」で25日(土)、ミニ防災セミナーが開かれ、訪れた人たちは講演を聞きながら防災への意識を高めていました。このセミナーは、地域の防災拠点としての役割が期待される道の駅を会場にして、地域の人たちに、防災について学んでもらおうと、道の駅遠野風の丘と、NPO人と道研究会が主催しました。セミナーには、地域の人など、およそ50人が出席しました。そして、行政や医療などの5人がそれぞれの立場から講演を行いました。このなかで岩手県沿岸広域振興局農林振興センター林務室の深澤光室長は「あの時、遠野で私は」と題して講演しました。深澤さんは震災後、企業から支援を受けた薪ボイラーを活用し、大槌町で4カ月間毎日自衛隊などの協力を得て4000リットルの浴槽にお湯をはっていたと話し、人とのつながりが災害時には欠かせないと力説しました。続いて、岩手医科大学医学部災害医学講座の藤原弘之助教は、「大規模災害時の医療において、大事なことは?」と題して講演しました。藤原さんは、災害発生直後にいかに医療班の活動拠点を迅速に確立できるかが大事と話し、今後、陸路の拠点として期待できる道の駅などとの連携が重要になると、集まった人たちに訴えていました。集まった人たちは、話に耳を傾けながら、防災についての意識を高めている様子でした。道の駅遠野風の丘では、今後も地域の防災拠点としての役割を担うとともに、道の駅を利用する人たちに防災を呼び掛けていくということです。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.