2015年5月28日放送

水源の森プロジェクト 土淵小学校児童が植樹

遠野の水源地になっている土淵(つちぶち)の琴畑高原(ことはたこうげん)を森に戻そうと土淵小学校の児童が、きのう、(27日)ミズナラの苗木を植えました。土淵小学校では、遠野エコネットが主催する水源の森づくりプロジェクトに去年から参加していて森林の役割や水の大切さを学んでいます。きのうは、4年生の児童9人が遠野エコネットや岩手南部森林管理署の職員に教えてもらいながら琴畑高原にミズナラの苗木を植えました。きのう植えた所はササの根がびっしり生えていて児童たちは穴掘りに苦労していましたがみんなで力を合わせて作業を進めていました。水源の森づくりが行われている琴畑高原は、市内およそ7000世帯に供給する水道水の水源地となる貴重な場所です。以前も植樹祭で苗木が植えられましたがシカの食害で枯れた木が多く、現在は、もう一度、苗木を植え直して森に戻す活動が続けられています。児童が植えた苗木は、琴畑高原の周辺で拾ったドングリから育てたもので、今度は、シカの食害に遭わないよう筒状の防除器具で苗木を覆って対策をしていました。きのう植えた場所が森になるまで30年から40年はかかるそうで、今後、4年生の児童たちは、植えた苗木を観察しながら自分たちの家庭に水が届くまでを学ぶほか、ドングリの畑をつくって次の学年に引き継ぐことにしています。

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