2015年5月22日放送

市営寺沢牧野 夏放牧4年ぶり再会

東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴い放牧を自粛していた市営寺沢牧野(てらさわぼくや)での夏放牧(なつほうぼく)が、きょう(22日・金曜日)から始まりました。きょうは、4年ぶりに迎えた夏放牧の開始を祝い、開牧式(かいぼくしき)が行われました。あいさつで菊池孝二副市長が「ようやくこの日を迎えることができました。これを機にさらなる畜産振興につなげていきたい」と4年ぶりの開牧を祝いました。市内では、3つの市営牧野で夏の放牧が行われていましたが、東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴い、放射性物質が暫定基準値を超えていたため、平成24年から放牧を自粛していました。そのうち、寺沢牧野は除染作業が終わり、測定結果が国の基準値を下回ったことから、先月26日に里山での放牧を再開し、きょうからはこれまでより広い牧野での放牧となりました。開牧式が終わると畜産農家は受付を済ませ、広々とした放牧場所には次々と牛が放たれていきました。放牧管理を行う遠野市畜産振興公社によりますと、ことしは、4月の気温が平年より高く日照時間も多かったことから牧草の生育が良く万全の状況で4年ぶりの開牧を迎えられたということです。夏の放牧は、広々とした牧草地でストレスなく牛に運動させ健康で丈夫に育てるのはもちろんのこと農家の労力軽減にもなると言います。きょう放牧された牛は、繁殖用の黒毛和種110頭で10月下旬まで放牧地で過ごすことになるということです。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.