2015年5月14日放送

電気牧柵設置指導講習会

先週8日(金曜日)に土淵町で開かれた電気牧柵設置指導講習会についてお伝えします。この講習会は、増加するニホンジカ被害対策の一環として効果を上げている電気牧柵の設置についてより多くの市民に理解を深めてもらおうと遠野市が開きました。この日は、電気柵などを扱う専門業者が講師を務め、電気柵の基本性能や種類設置方法などについて説明しました。この中で、電気牧柵の効果については、常に電気を流しておくことや設置する時期は、収穫期よりも早い時期など見る・触る・痛い・そして怖いという心理を働かせることの大切さを話していました。この後、昨年度に国の補助事業を活用して冬も通電可能な電気牧柵の一つ恒久柵を設置した土淵町栃内地区で具体的な設置方法について説明がありました。講習会に参加した人たちは、恒久柵の安全性や効果、補助事業の活用方法などについて質問し、今後の対策に向け理解を深めた様子でした。市によりますと、市内の恒久柵は、平成23年度の設置開始から累計で総延長50kmになっており、今年度も17kmの設置が予定されているということです。既に設置している地区では、恒久柵によりニホンジカの被害が減少している所もあるということです。公表されている平成25年度で見てみると遠野市内のニホンジカによる農作物の被害は、およそ1億6000万円と県内で最も被害額が多く、市では、今後もこの恒久柵の普及に努めていきたいとしています。恒久柵についての問い合わせは、市農業振興課までお願いします。

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