2015年5月13日放送

遠野駅舎・中心市街地活性化市民シンポジウム

建て替えの方針が示されている遠野駅舎のあり方など中心市街地活性化について考えようという「遠野駅舎・中心市街地活性化市民シンポジウム」が、昨夜、あえりあ遠野で開かれました。このシンポジウムは、遠野駅舎の建て替え方針について、JR東日本盛岡支社と協議を進めようと立ち上がった「遠野駅舎の未来を考える会」の活動を広く周知するとともに、若者や女性にもまちづくりに参画してもらおうと開催されました。昨夜のシンポジウムには、本田市長や商工会、観光協会、それに市民など、およそ200人が集まりました。また、きのう遠野で開催された中心市街地活性化推進協議会全国研究会に出席した関係者なども参加しました。会では初めに、遠野駅舎の未来を考える会の河野好宣会長が「これまで遠野駅舎を扇の要として中心市街地が活性化してきたので、今後も駅舎存続に向けて市民と協力していきたい」とあいさつしました。続いて、まちづくりの先進事例として、青年海外協力協会の雄谷良成理事長が講演を行いました。このなかで雄谷理事長は、自らの社会福祉法人が開設した石川県金沢市の「Share金沢」という障害者や高齢者、大学生などが共存する地域コミュニティを紹介し、「人と人とのつながりが化学反応を起こし地域活性化につながる」と話しました。続いて、県立大学の吉野英岐教授をコーディネーターに、考える会の荒田良治副会長など3人がパネリストとなり、ディスカッションが行われました。また、コーディネーターの吉野教授は、進学や就職などで地元を離れた若者がふるさとに戻ってくる要因として、駅舎など幼い頃に見た光景が目に見える形で残っていれば、ふるさとを認識し愛着を感じて戻ってくるのではないかと話しました。参加した人たちは古き良き物を残しつつ新しい使い方はできないかと考えながら、ふるさと遠野の中心市街地のあり方を模索していました。考える会では今後、6月頃に市民が駅舎を中心としたまちづくりについて意見を出し合える会を開催したいとしています。

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