2015年4月27日放送

寺沢牧場 4年ぶり放牧開始

東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴い放牧を自粛していた寺沢牧場の里山放牧がきのう(26日・日曜日)から再開しました。4年ぶりの放牧を迎えたきのうは、受け入れ開始が始まるとともに牛を乗せたトラックが続々と到着し、およそ4ヘクタールの放牧地に52頭の牛が放たれていきました。市内の市営牧場は、東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴い、放射性物質が暫定基準値を超えていたため、平成24年から放牧を自粛しています。その内、寺沢牧場は、国の基準値を下回ったことから、きのうから黒毛和種に限り放牧がスタートしました。市内では、放牧を自粛してから洋野町や花巻市に放牧を依頼したり、自宅の牛舎で飼ったり、これまで農家の負担が大きかったと言います。きのう放牧された牛は、繁殖用の雌牛52頭で、広々とした牧草地で牛に運動させ健康で丈夫に育てるのはもちろんのこと農家の労力軽減にもなると言います。来月25日からは、小規模な場所での里山放牧から広々とした牧草地に牛を移動させ本放牧が始まる予定で、牛は、11月下旬まで放牧地で過ごすことになります。なお、そのほかの市営牧場については、除染効果の測定結果を待ち放牧を再開する見込みになっているということです。

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