2015年4月16日放送

白樺樹液採取体験学習

去年、遠野遺産140号に認定された上郷町の旧大峰鉱山跡地で、きのう(15日・水曜日)上郷小学校の児童たちが白樺樹液採取の体験学習を行いました。白樺樹液採取の体験学習をしたのは、上郷小学校の3・4年生の児童およそ30人です。きのうの体験学習は、歴史を学び、地域の特性・恵まれた自然を活用した体験学習をすることで郷土愛を育み、交流を深めてもらおうと、上郷町地域づくり連絡協議会が毎年行っていて、ことしで13回目となります。白樺樹液は、4月10日ごろから4月20日ごろの間の木が芽吹く時に吸い上げた雪解け水でできるため、この時期にしか採取することができないということです。白樺樹液は、無色透明でほのかに甘く、さらっとした飲み心地がして、胃腸痛、食欲不振などに効き目があると言われているということです。児童たちは、穴が開けられた白樺の樹木から採れたての樹液を味わい、木によって樹液の味が違うことを飲み比べて確かめていました。また、児童たちは、牧野農業協同組合などから教えられながら、実際にドリルで樹木に穴を開けたり、木が水を吸い上げる音を聞いたりして、思い思いに楽しんでいる様子でした。白樺樹液を思う存分に味わった後には、更生保護女性の会と牧野協会婦人部の会員による豚汁が振る舞われ、児童たちは自然豊かな場所でおかわりをたくさんしながらおいしそうに食べていました。児童たちは、上郷ならではの春の訪れを、体いっぱいに感じとっていた様子でした。

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