2015年3月18日放送

国連防災世界会議視察団が遠野市を訪れる

第3回国連防災世界会議の岩手県関連事業であるスタディツアーがきょう(18日・水曜日)行われ、およそ30人の視察団が遠野市を訪れました。国連防災世界会議は、先週14日(土曜日)からきょう(18日・水曜日)まで、仙台市をメインに東北各地で開催されました。グローバルな防災戦略について議論する国連主催のこの会議は、東日本大震災の復興の状況や防災に関する日本の経験・教訓、そして復興に関する取組みを世界に発信し、国際貢献を行う重要な機会として開かれ、国連全加盟国193カ国の首脳・閣僚や、国際機関代表など、全体で4万人以上が参加しました。きょうは、世界会議の岩手県関連事業として、被災地公式視察であるスタディツアーが行われ、「遠野・釜石コース」には、エマニュエル・M・モリミクロネシア連邦大統領をはじめ、世界会議の関係者およそ30人が参加し、遠野市と釜石市を視察しました。このうち遠野市では、沿岸被災地への後方支援の取り組みについて総合防災センターや後方支援資料館を視察しました。後方支援資料館では、手書きの資料やパネルなど、遠野市が行った支援活動に関わる記録を見学し、真剣に見入っていました。そのあと本田市長から、遠野市の沿岸被災地後方支援活動について説明が行われました。なお岩手県では、東日本大震災津波の被災県として、世界の防災力向上に貢献するため、震災で得られた教訓や、防災・復興に関する県の取り組み事例などをまとめた提言集を策定し、ミクロネシア連邦大統領に手渡したということです。スタディツアーを対応した本田市長は、「これから想定される大規模災害の時に、少しでも我々が学んだいい面・悪い面を何らかの形で活かすという仕組み作りを、資料館の中からくみ取っていただければと思います」と話していました。

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