2015年3月17日放送

フォルクローロ遠野20年の歴史に幕

フォルクローロ遠野が、遠野駅舎の解体および建て替えにより、惜しまれつつも先週14日(土曜日)に営業終了となりました。最後の宿泊客となったのは、フォルクローロ遠野を立ち上げたメンバーなどでした。開業当時のスタッフに当時の思い出を振り返ってもらいました。平成7年7月7日に開業し、ことしで20年になるフォルクローロ遠野は、JR東日本の駅舎内の長期滞在型ホテルとして初めて開業しました。遠野駅舎の2階部分を利用して作られたフォルクローロは、遠野市に初めてできたホテルで、JR東日本管内で駅舎がホテルになっているのは、東京駅と遠野駅だけということです。エスペラント語で「民話」を意味するフォルクローロ。民話の里遠野の観光・ビジネスの拠点としてこれまで多くの人が利用してきました。遠野を訪れた宿泊客によろこんでもらうとともに、宿泊客に街にでてもらうことで、街の活性化にもつなげたいというコンセプトのもと営業されてきました。全18室ある客室のうち、フォルクローロ遠野の最大の特徴は、「SLと添い寝ができる部屋」客室からプラットホームが見えることです。SL銀河の運行で、全国各地の鉄道ファンも遠野に訪れることが増え、プラットホームが見える部屋を指定して宿泊する人も多かったようです。プラットホームが見えるトレインビューの反対側の客室からは、駅前通りを一望できます。客室はファミリールーム・ツインルーム・シングルルームの3つのタイプがあり、宿泊客を温かく迎え入れるため、装飾品は従業員による手作りです。閉館まであと1日となった先週13日。従業員はこの日、最後の宿泊客を受け入れる準備に余念がありませんでした。そして、3月14日。最後の宿泊客となった初代の支配人を見送り、フォルクローロ遠野は20年の歴史に幕を閉じました。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.