2015年3月11日放送

東日本大震災復興祈願演奏会

震災から4年が経つのを前に、きのう(10日・火曜日)遠野郷八幡宮で雅楽などを通じて震災復興を祈る演奏会が開かれました。きのう(10日・火曜日)復興祈願演奏会を開いたのは、東日本大震災復興祈願雅楽演奏団体の「桂会」と、釜石市と大槌町出身メンバーで構成された「Cosmys(コスミス)」です。桂会は「東北の被災地のために何か活動ができないか」という思いから、全国各地の雅楽演奏者が集って結成されました。会長を務める若狭直美さんは、阪神・淡路大震災を経験しているだけに、復興を応援する気持ちが強く、自分たちが東北を訪れ、宿泊し、観光や買い物をすることで、東北を訪れる人を増やして、癒しの雅楽の音色を届けようと活動しています。メンバーが全員釜石市・大槌町出身である「Cosmys(コスミス)」は、生まれ育った街を思い、音楽の力で支援したいと震災後に結成されました。遠野郷八幡宮の拝殿で開かれた復興祈願演奏会にはおよそ50人が訪れ、桂会による、復興を願う悠久の音色に思いをはせていました。また、Cosmysは、きのうの演奏会で会えない相手に想いを伝える曲を披露しました。震災で多くの命が失われた大槌町の海を望む高台にある、電話線がつながってない電話ボックス「風の電話」。演奏会の最後には、会場に集まった人たち全員がひとつになって、「花は咲く」を歌い、一日でも早い震災復興を祈りました。

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