2015年3月10日放送

黒森神楽巡行

国指定重要無形民俗文化財に指定されている宮古市の黒森神楽が先週土曜日(7日)に松崎町の遠野郷八幡宮で披露されました。黒森神楽は、宮古市山口地区にある黒森神社を本拠地とし、平成18年3月には国の重要無形民俗文化財に指定されています。先週土曜日には、黒森神社の神霊を移した権現様を携えて、集落を廻り、五穀豊穣や天下泰平などの祈祷の舞によって人々を楽しませる黒森神楽の巡行が行われました。この巡行は、旧盛岡藩の沿岸部を山口地区から北上する「北廻り」と、南下する「南廻り」が隔年で行われます。今回は南廻り巡行ということで、遠野を訪れました。黒森神楽が巡行で遠野市を訪れるのは4回目です。この日は初めに、巡行で神楽宿に権現様が舞い込む儀式、シットギ舞込みが行われ、「シットギ」と呼ばれる米粉を水に溶かした物を権現様のお守りとして見物人の額につけてまわりました。その後、清祓や、黒森神楽にとって最も大切な祈祷の舞である山の神舞などが披露されました。遠野では珍しい狂言や、劇仕立てのものなどもあり、会場に集まったおよそ100人の観客からは笑いが起こったり、盛大な拍手が送られたりしていました。

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