2015年3月3日放送

小友町裸参り

五穀豊穣や無病息災などを願った伝統行事、小友町の「裸参り」が先月の28日(土曜日)に行われました。小友町の裸参りは、昭和59年4月20日に市の指定民俗文化財に指定されました。起源は、およそ360年前で、巌龍神社の別当を努めた修験者が不動講を結び、不動講の数名を名代として裸参りを行ったことが始まりとされていて、現在では2月の第4土曜日に行われています。この日は、裸参りを前に小友地区センターで安全祈願祭が行われ、小友町の外山神楽が奉納されるとともに、裸参りに参加する代表が祭壇に玉串を捧げ、裸参りの安全を祈願しました。ことしの裸参りには、小友町内の小・中学生のほか、厄年の人や年男、京都・神奈川・茨城からの参加者など、およそ50人が参加しました。この日の遠野市の天候は晴れ、気温は1度と、例年に比べて寒さは緩みコンディションは良好でした。頭に鉢巻、ぞうり履きに腰にはしめ縄をしめ、口に護符をくわえたふんどし姿の人たちが、神社の大鈴を持った厄男を先頭に一列となり、巌龍神社と大般若供養塔までのおよそ400mを3往復します。ことしも裸参りには、女性も参加していて、沿道に詰めかけた人たちから温かな声援が送られていました。参加者は、無病息災や五穀豊穣などと書かれた「ぼんぼり」を持ち、厳しい寒さに耐えながら願をかけ練り歩いていました。

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